<第3回>


さて,気づいてみれば桜も咲き終わり深緑の季節。皆様いかがお過ごしだろうか? 私はといえば,転職して忙しい毎日を過ごしていて,こうしてしばらくぶりの更新とあいなった訳で(忘れ去られていないだろうか)。 周りでも,ベビーラッシュがあったり,若手ベーシストの突然の訃報が届いたり(謹んでお悔やみ申し上げます)と様々なことがあったのだが。 前回,多少なりとも反響があり,温かいご意見などいただいたのでがんばってキーをたたくことにしよう。


まずこの図6を見てもらおう。 前回5度上行(4度下行)進行について書いたと思うが,この図Eは「サークルオブフィフス」といってその早見表のようなものである。 →方向に進むと5度上行(4度下行)の流れになっているのがお分かりだろうか。 多分このコード進行に当てはまる部分がいろんな曲の中にあるので,なんとなくなじみのあるものだと思う(どうだろう)。 さてこれを見てもうひとつ当てはまることがあるのに気づいただろうか。そう,調(key)との関係である。
長調の場合,C(ハ長調)を基点にして時計回りに進むとト音記号の横にbが,半時計回りだと#がひとつづつ増えてkeyが変わっていくのである。 短調の場合は,Aが基点となって同じように変化する。このことにいかなる因果関係があるのかは,私は理解していない。 (勉強不足でスイマヘン。誰か教えて) まぁ,便利なことには変わりないので覚えておいて損は無いのではないだろうか(う〜ん,アバウトだ)。
もうひとつ便利なことがある。この円の対角にある音,たとえばCとF#,これに7thを付ける。 つまりC7とF#7にするとこれは代理コードとして成立してしまうのである。 この関係をTAD三浦氏は「裏コード」と名付けていた。言い得て妙である。 これをどこに当てはめると良いかというと, 前回出てきたドミナントモーションのドミナント(またはセカンダリードミナント)のところでこの代理コードを使うと, ドミナントモーションのベースラインを半音づつ下降するものに換えることができるのである。

再び図3を持ち出してこれをkey=Cとして説明すると,8〜10小節目でEm7-A7-Dm7-G7-(C)となるところが, Em7-Eb7-Dm7-Db7-(C)とすることができるのである。 これはもちろん全ての場合にこうするのではなく,場合によって使い分けるのがいいと思う。 違った味わいが出て,オツな感じがするでしょっ。

 

さて,ここまでは今までの流れに沿って書いてきたが,今回触れなければならない重要なことがある。 そもそもこのページ,バッファロー古川氏,の3コード以外の曲に付いて解説してほしいという意向に沿って書いてきたわけだが, U-X進行・ドミナントモーションなどを説明して,そればかりが機能的に優れているような印象を与えてしまったような節があるというメールを頂いた。 もっとブルースのX-W-Tという進行について触れるべきだというご意見である。
正直なところ私としては思ってもみなかったことだ。というのも,もともとブルースの進行と言うのはそうゆうものだという固定観念があったからである。 だが,音楽全体の流れからするとこれは特別な意味を持ってくる(らしい)。
もともと私の音楽的見地は狭く(猫の額ほど)解らなかったのだが,私が書いてきたコード進行の理論は古くクラシック音楽の頃にすでに確立されていたものであるらしい。それが図7の黒い矢印のもの。そして問題になるのが青い矢印の部分,X-Wの進行である。これはどうやらブルースが生み出したものらしくそれまでの理論では説明のつかないものらしいのである。いろんな理論書にはビートルズ以降ポピュラーになったとかいてあるらしいが,それこそ音楽の歴史を垣間見てみるとブルースがもとになっているといった方が正しいような気がする。そして重要なのが,私がこれを当然のものと思っていたように,既存の理論で説明がつかなかったとしても これがまた魅力的なものとして存在するということである。ブルースのコード進行としてはやはりこの方が一般的であるし,決して私はその魅力をおろそかにしているのではないということをご理解いただきたい。

あれっ,今回はもう少し気楽に書こうと思っていたのにこれまでに増してまじめに書いてしまった。
おかしいな〜。つまらなくないかな〜。飽きられてないかな〜。(ブツブツ・・・)

 

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